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第21話最後

「またですか?」

「ええ、どうしても貴方の力が必要なんです」

「どうして?」

「最近ゲートから出るエーテル量が増加してるんだ」

「それで?」

御堂さんが口を開いた。

「モンスターも出没してるしそのエベルも上がってる、それに最近S級のハンターの最上級の力を持つ人が歳を理由で引退したんだ」

「それで僕にハンター協会に入ってほしいと?」

「はい」

「嬉しいことですが、僕は…」

「暗殺から身を引くことをお考えでは?」

「全てお見通しと言うわけですか」

「あんなことができて最近力を付けた人間は貴方しかいないので」

「そうですか、それで僕を警察に?」

「いや、ハンター協会に入ってくれれば警察には何も言いません」

「脅しですか?」

「そうともとれるかもしれませんね」

「僕は決してうぬぼれていないと自負しますが、それでもこの国を消そうと思えばできますよ」

「そうでしょうね」

「それが分かっていながら、強気に出るとは」

「貴方が一番分かってるのでは?」

「何を言ってるんですか?」

「いえ、ではこうしましょう」

御堂さんは名刺を渡して立ち上がった。

「一日だけ待ちます、明日ハンター協会の本部にいらしてください」

「分かりました」

「では」

御堂さん達は部屋から出ようとした際、に振り返って一言。

「見えないお友達にもよろしく」

「はい?」

「では」


そう言うと今度は去って行った。

『本当の所はどうなんだ?』

「光牙」

『お前のやりたいことはもう終わっただろ?』

「もう出てこないと思ったよ」

『そうか、で結局どうするんだ?』

「やり直そうと思う」

『そうか、ならそれでいい』

「ありがとう」

『ああ、これで俺が出るのは最後だ』

「ありがとう」

『ああ』

光牙は消えた、本当に最後だと思えるような最後だった。

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