「お大事に。」「ありがとうルカちゃん。」
ミカ先生の好意に甘えて診療所の受付で働かせて貰っている。ミカ先生にも町の人にもよくしてもらって居心地がよい。
「こんにちは。」
「はーい。」
「えっ!!」
「やっと見つけた。るか!」
「えっ!」診療所がザワザワする。
ミカ先生が部屋から出てくる。
「ルカちゃん。今日はあがっていいよ。」
「えっ。ダメです。」
「じゃ〜仕事が終わるまでここで待たせてもらうよ。」
「あっ〜。」ダメだった。仕事が終わったら星を迎えに行かないと‥‥
「大丈夫。一緒に俺の娘を迎えに行こう。」そうだよね。ここまで来たなら調べてるよね。
仕事が終わり星を迎えに2人で行く道中‥‥
「ルカ?俺は有栖川病院の医者の有栖川優。」
「えっ。先生‥‥。」
「ルカの事はあの夜の前から好きだった。」
「えっ。前から‥‥」
「あ〜。通勤の時に病院の前を歩くだろ?」
「あっ。」
「困った老人に声をかけたり、コケた小学生を起こしてあげたりずっと見てた。あの夜‥‥離さないときめたのに。」
「‥‥。」
「もう、離さない。もちろん星も!」
「ゆうさん‥‥‥。私もずっと会いたかった。」
「時間がかかってごめん。星を産んでくれてありがとう。」
「うぅ‥‥‥。」涙がこぼれるルカを抱きしめた。