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第3話 また会えたから

「お大事に。」「ありがとうルカちゃん。」

ミカ先生の好意に甘えて診療所の受付で働かせて貰っている。ミカ先生にも町の人にもよくしてもらって居心地がよい。

「こんにちは。」

「はーい。」

「えっ!!」

「やっと見つけた。るか!」

「えっ!」診療所がザワザワする。

ミカ先生が部屋から出てくる。

「ルカちゃん。今日はあがっていいよ。」

「えっ。ダメです。」

「じゃ〜仕事が終わるまでここで待たせてもらうよ。」

「あっ〜。」ダメだった。仕事が終わったら星を迎えに行かないと‥‥

「大丈夫。一緒に俺の娘を迎えに行こう。」そうだよね。ここまで来たなら調べてるよね。

仕事が終わり星を迎えに2人で行く道中‥‥

「ルカ?俺は有栖川病院の医者の有栖川優。」

「えっ。先生‥‥。」

「ルカの事はあの夜の前から好きだった。」

「えっ。前から‥‥」

「あ〜。通勤の時に病院の前を歩くだろ?」

「あっ。」

「困った老人に声をかけたり、コケた小学生を起こしてあげたりずっと見てた。あの夜‥‥離さないときめたのに。」

「‥‥。」

「もう、離さない。もちろん星も!」

「ゆうさん‥‥‥。私もずっと会いたかった。」

「時間がかかってごめん。星を産んでくれてありがとう。」

「うぅ‥‥‥。」涙がこぼれるルカを抱きしめた。


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