ある日のお昼時
夏の陽射しがまぶしい中
和服姿のお姫様が窓際に座っていた
彼女の視線の先には人々の笑顔が溢れていた
暗闇の中にぼんやりと浮かぶランタンの光。
一列に並ぶ屋台からは食欲をそそる香ばしい匂いや甘い蜜の香りが漂ってくる。
人々の笑い声や子供たちの歓声が混ざり合い、活気あふれる雰囲気が広がる。
色とりどりの浴衣や着物を纏った人々が行き交う
彼らは皆楽しそうに会話をし手を繋ぎ歩いている
提灯の明かりが美しく輝き
お姫様はそんな光景を見て微笑む
「あぁ……幸せそう」
すると突然
「おーい!」という声が聞こえてきた
振り向くとそこには幼馴染みの少年が立っていた
「なんだよー!お前も来てたのか?」
彼は満面の笑みを浮かべながら近づいてくる
「当たり前じゃない……だって今日は年に一度の特別な日だもの」
そう言いながら彼女も笑顔になる
「そうだな……じゃあ行こうぜ!」
二人は手を取り合って駆け出す
そして夏祭りへと向かうのであった……
「ちょっと待ってよ〜!」
少女は少し息を切らしながらも嬉しそうに笑いながら後を追いかける。二人の足音が石畳を軽快に叩く音が、祭りの喧騒の中でも不思議と耳に届くようだった。
長い階段を上りきると、そこには光り輝く絶景が広がっていた。
「わぁ……すごい」
「綺麗……」
「これぞ、日本って感じだな」
「……そうね。でも、この絶景は写真には収まりきらないわね。目に焼き付けないと!」
色鮮やかな提灯が吊るされた屋台が立ち並び
浴衣や甚平を着た人々が行き交う和風な雰囲気溢れ返る光景があった
そんな賑やかな雰囲気に誘われるように次々と人集りができていく中……
少年がいきなり少女にキスする。
お姫様と幼馴染の少年の暗闇の中に甘い匂いがしながらぼんやりとした
「取り敢えず、早く戻りましょう?」
「……そうだな」
夏祭りから帰宅したその夜。
ひとつのランタンと和室の部屋にはベットと窓から綺麗な満月が寄り添う様に敷かれており
お嬢様は恥ずかしそうに少年に尋ねた
「私の事好き?」
少年は唾液を強く飲み込んで
「僕は君が好きだよ」
「じゃあ今日は特別な日だね。私も好きだよ。」
そして少年たちは窓から満月を眺めながらキスをした。。