### 春休み
「おい、ハヤト! いつまで寝てんだよ!!」
そう言いながら、ハヤトのベッドにダイブするカズ。
「ハヤト、すっげ~朝立ちしてっぞ!」
そう言いながらハヤトのモノを弄り回すカズに、困るハヤト。
「ご近所に聞こえるから、そういう事は大声で言うものではないぞ、カズ」
「えっ? 窓閉まってるから聞こえねーって」
そう言うカズに、困ったような顔でハヤトが言う。
「ものの例えだ。近所に聞こえなくても母さんたちには聞こえてるかも知れないだろ?」
「聞こえちゃマズイのか?」
キョトンとした顔でカズが言う。
「そりゃあ、マズイだろ。仮にも思春期の少年だぞ?」
「えっ、オレも朝立ちしてっけどマズイのか?」
「それは健康な証だからいいんだよ。それを口に出して言うなと言ってるんだ」
ハヤトの言葉にキョトンとするカズ。
「勃起したから勃起したと言って何がマズイんだ? 恥ずかしいのか?」
「そりゃあ恥ずかしいに決まってるだろ。普通はそういう事を口には出して言わないんだよ、カズ」
「ふ〜ん⋯⋯」
意味分からんという風情で返事をするカズ。
「そりゃあそうと、ハヤトは毛が生えたか? オレ、やっとちょこっと生えて来た!」
そう言ってパンツをずり落として毛を見せるカズ。
「カズ、見せなくてもいいモノまで出てるけど?」
ピョコンと飛び出ているモノを見ながら、呆れたようにハヤトが言う。
「ハヤトだからいいんだよ! オレのもけっこう成長してきてんだろ!?」
そう言われてマジマジと見るハヤト。
「ホントに成長してきてるな。この間見た時より大きくなってないか?」
「だろ? でも、ハヤトのよりは小さいんだよな。どうやったらハヤトのようにデカくなれんだ!?」
「おまえ、俺の大きさ知ってんの? いつ見た?」
「えっ? しばらく見てないけど、さっきの朝立ち見てたらそう思った。触った感じもデカかったし」
はぁ〜、ため息をつくハヤト。
「俺たちも春休みを終えたら中学生になるんだ。そろそろ成長してくるだろ」
「で、どうだ? ハヤトも生えてんのか?」
興味津々といった体で尋ねてくるカズ。
「そりゃあ、生えてはいるよ⋯⋯」
その言葉に反応したカズ。
「見せろ!!」
そう言って、ハヤトのパンツをずり落とそうとする。
仕方なく毛を見せるハヤト。
但し、シッカリとモノは隠してだが。
「お〜、すっげ~生えてんじゃん! で、チンコのサイズは? デカくなってるか?」
そう言って、ハヤトのパンツを更にずり落とし、チンコを見るカズ。
「ハヤト、おまえやっぱデカイじゃん! なんか先っぽの方皮が剥けてきてるぞ!」
カズの言葉に赤くなるハヤト。
「だから、そういう事を大声で言わない! 恥ずかしいだろ!!」
「えっ、いいじゃん。ほんとの事なんだからさ。しかし、羨ましいな~、ハヤトはもう剥けてきてんのか〜」
今にも食いつきそうな感じでマジマジと見ているカズに、恥ずかしさを忘れるハヤト。
「手でやったら皮が剥けるのかな?」
そう言って、ハヤトのチンコを掴み、皮を剥き始めるカズ。
「⋯⋯んっ!」
思わず感じて声を出すハヤトに、カズが言った。
「気持ちわりぃ声出すなよ、驚くじゃねーか」
「そうは言ってもね、カズ。普通、チンコを触られたら声が出るよ?」
「そうか?」
よく分からんといった顔でキョトンとするカズ。
「あ、ほら見ろ! ズル剥けになったぞ!」
面白そうにはしゃぐカズに、ハヤトは呆れる。
「他人のチンコで遊ぶんじゃないよ、カズ」
ハヤトは諭すようにカズに言うが、カズは面白がってチンコを掴み、扱き始めた。
「あっ⋯⋯」
あまりの気持ち良さに声を出すハヤト。
ハヤトのソレが次第に大きく膨れ上がる。
「ほら、やっぱハヤトのはデケーじゃん! オレのよりも遥かにデカいぜ!!」
ギンギンに膨れ上がったハヤトのモノを見て、カズが嬉しそうに言う。
「カズ、ちょっと落ち着けよ⋯⋯」
ハヤトは顔を赤くしながら、カズの手を振り払おうとするも、カズは興奮したまま離そうとしない。
「いや、これはマジでスゴいかも! オレ、触っててビビってるわ! こんなデカいの、漫画とかでしか見たことないし!」
カズの言葉に、ハヤトはますます恥ずかしさに耐えられなくなっていく。
しかし、カズの手の動きに身体が反応してしまうのも事実だった。
「カズ、やめろって⋯⋯気持ちよすぎて、まずい⋯⋯」
「え? 気持ちいいの? じゃあ、もっとやってやるよ!」
カズは悪戯な笑みを浮かべながら、さらに大胆にハヤトのモノを扱き始めた。
「あっ⋯⋯やめろって⋯⋯そんなことされたら⋯⋯」
ハヤトは布団に背中を押しつけ、無意識に腰を浮かせる。
カズの手の動きに合わせて、身体が自然と反応してしまう。
「ハヤト、顔赤いし、息も荒いし⋯⋯マジで感じてるじゃん! オレ、初めてこんなことするけど、なんか楽しいな!」
「楽しいって⋯⋯そんなことするもんじゃないって言ってるだろ⋯⋯!」
ハヤトは羞恥と快感の狭間で悶えながら、なんとかカズを止める方法を探る。
しかし、カズは興味津々で、手を止めようとはしない。
「なぁ、ハヤト。これ、オレにもやってくれよ。オレも気持ちよくなりたい!」
「えっ? な、何言ってんだよ⋯⋯」
「だって、オレ、ハヤト見てたらなんかムラムラしてきてさ⋯⋯勃っちゃった」
カズは照れくさそうに笑いながら、自分の股間をもぞもぞと触り始める。
「カズ⋯⋯それはまずいだろ⋯⋯」
ハヤトは慌ててカズの手を押さえる。
しかし、カズはむしろその反応にますますテンションが上がった様子だった。
「なんでまずいの? オレたち、男同士だし、兄弟みたいなもんだし、いいじゃん」
「兄弟って⋯⋯まあ、確かに幼なじみだけど⋯⋯でも、これはちょっと⋯⋯」
ハヤトは言葉に詰まり、カズの熱っぽい視線にドキドキしてしまう。
「それに⋯⋯オレたち、もう中学生になるんだぞ。大人への第一歩ってやつだろ⋯⋯」
カズはそう言うと、自分のズボンを脱ぎ始めた。
「カズ、待てよ⋯⋯!」
「やだ、もう我慢できない!」
カズは一気にズボンとパンツを脱ぎ捨て、勃起したペニスをさらけ出す。
「ほら、ハヤト、オレのも触って! オレ、ハヤトに触られたらもっと気持ちいい気がするし!」
「そんなこと言わないでくれ⋯⋯」
ハヤトは混乱しながらも、カズの熱に押されて、思わずそのモノに手を伸ばしてしまう。
「あっ⋯⋯ハヤトの手、温かくて⋯⋯気持ちいい⋯⋯」
カズは目を細め、恍惚の表情を浮かべた。
「カズ⋯⋯こんなこと、本当にいいのか? もし母さんたちに見られたら⋯⋯」
「大丈夫だって! 今日はウチの両親、出かけてるし、ハヤトの家も留守みたいだし⋯⋯」
「それでも⋯⋯」
ハヤトは逡巡しながらも、カズのモノを扱き始めた。
「ああぁぁ⋯⋯ハヤト、上手い⋯⋯!」
カズは声を抑えようとするも、思わず漏れてしまう。
「カズ、静かにしろよ⋯⋯」
「ごめん、ごめん⋯⋯でも、ホントに気持ちよすぎて⋯⋯」
二人は互いのモノを扱きながら、息を荒くし、汗ばんだ額を触れ合わせる。
「ハヤト⋯⋯オレ、もう限界かも⋯⋯何かが先っぽから出そう」
「俺も⋯⋯もうすぐ出そうだ⋯⋯」
「オレ、ハヤトと一緒に出したい⋯⋯」
カズはそう言うと、さらに激しく手を動かす。
「カズ⋯⋯オレも⋯⋯もう⋯⋯!」
二人は同時に達し、白濁した液体を互いの腹に浴びせた。
「はぁ⋯⋯はぁ⋯⋯」
息を切らしながら、カズは笑顔で言う。
「オレ、チンコからこんなの出たの初めて! コレって、何?」
呆れたようにハヤトが答える。
「精液だよ。小学校の授業で習っただろう?」
「コレが精液ってやつか! 初めて見たけど、少し臭いな⋯⋯」
興奮冷めやらぬ感じで、眉間にシワを寄せながらカズが言う。
「最高だった⋯⋯オレ、ハヤトとこんなことできるなんて思わなかった⋯⋯」
ハヤトは恥ずかしそうに頷きながら、カズの肩を軽く叩く。
「バカだな⋯⋯でも、確かに⋯⋯悪くなかったかも⋯⋯」
二人は互いに笑い合い、汗と白濁液で汚れた身体を重ねながら、静かな幸せを味わっていた。
しかし、その静けさは長くは続かなかった。
「なあ、ハヤト。また今度やろうぜ」
カズがニヤニヤしながらそう言うと、ハヤトは呆れながらも、どこか嬉しそうに返事をした。
「またか⋯⋯おまえ、本当にヤバいやつだな⋯⋯」
そうして、二人の少年の春休みは、新たな一歩を踏み出していたのだった。