ここまで読んでくれて、ありがとう。
この物語は、「終わり」を描いている。
しかし、最後の終末物語ではない。
生きることとは何か?
孤独とは何か?
そんな疑問を、ネコの視点でじっくり考えてもらえたら、とても嬉しい。
作中でネコは、残留の街を歩きながら、かつてあった人間の覚悟を思い出した。 みんなが普段何気なく過ごしていた日常。
でも、その日常は一時当たり前じゃない。
今日、誰かと笑い合えたこと。
今日、何かを感じ、何かを考えたこと。
もしこの物語を読み終えて、少しでも「今を大切にしよう」と思われたなら、この物語は意味があったと思う。
君の人生が、この先もたくさんの発見と感情に満たされたものでありますように。
この物語を書き終えたとき、ふと、ネコが最後に見た世界を考えた。
彼は何を見ていたんだろう?
最後の瞬間、彼の心に去来したものは何だったのか?
私たちがこの物語をどう受け止めるかによって変わらないかもしれない。
この世界は、静かで、広くて、孤独で、美しい。
それを知るために、ネコは旅をしたのだと思う。
物語の終わりが、君にとって「絶望」ではなく、「何かを考えるきっかけ」になったのなら、それが私の一番の願いだ。
——世界は続いていく。
だから、君もまた、今日を生きてほしい。
ありがとう。
また、どこかの物語の中で会おう。