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世界珠の地 「死女」
世界珠の地 「死女」
高領 つかさ (TSUKASA・T)
SFポストアポカリプス
2025年08月13日
公開日
1.8万字
連載中
死の少女がほのぼのとおさんどんしているお話(猫付き) イラストの作者様、素敵な表紙を使わせて頂いてありがとうございます! 主人公の少女が滅んだ世界をいくイメージがとても素敵で使わせて頂きました。 本当にありがとうございます。 読んで頂いている方も本当にありがとうございます。 死の少女がほのぼのとおさんどんしているお話(猫付き) 今日も滝原邸では孫娘のマナが料理を作る 元気で、かわいい美少女マナと美猫のミルラ 強面の篠原と、えせ坊主の美少年レイン・ジーン そして、巻き込まれた少年壇上 これは、かれらの日常と ありとあらゆる手段をもちいて、 平穏な世界を護る為に「仕掛け」を駆使して闘い、 ねこ様に鰹節を献上してよろこんでいただく、―――。 そんな物語である。 ※構成変更してます 8/14 構成下手ですみません… 小話をまとめて、 死女からの流れをそのまま本編へとつなげました イラストや読んで頂いている方への御礼をどこにのせればいいのかわからなくて こちらに書いてみています。 読んでくださっている皆様、本当にありがとうございます。 いいねがいただけるとは思ってもいませんでした。 本当にありがとうございます。 暑い日が続きますので、お身体大切にお過ごしください!

死女――プロローグ

 死女

      死女




――――――滅ロビ、ヲ。―――





灰白にカワキ、覆われた世界。


罅ワレテ、カサツイタ、モノ、地ヲオオウ、…ハテシナキ。


ソノウエニ、ヒトリ。


白、シロ、ハイ、ノ、チル…。


灰白ノコドモ




灰白に乾き罅割れた地が延々と見晴るかす限り続く。

その乾いた地に、一人立つ姿。

僅かに俯き、視線は何を捉えるか。

無表情に整った容貌に、赤い瞳。

白い髪は額で切り揃えられ、首の辺りで切られて広がる。

少女は、極普通の服装をしていた。

膝丈のスカート、両肩に吊り紐、くつしたに運動靴。

白い半袖の襟付シャツ。前に留めるボタン。

 普通の暮らしをしてきたら、着るような服。多分。

 唯、少女は痩せていた。

 無言で大地に立つ姿。

 それだけだ。

他に生きているものの姿は無く。

唯一人、立ち尽くしている。

それだけだ。


ことばはない。


話す相手もいない。


白い少女は唯一人、乾いた灰白の大地に立ち尽くしている。





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