会員登録から始まるゲーム転生〜無課金に優しくねぇな?!〜
添寝型えにぃど
ゲームゲーム世界
2025年08月19日
公開日
1.4万字
連載中
【不定期更新】
あるひとりの男子高校生、滝口和人は家でのんびり過ごしていた。
大好きなソーシャルゲームにのめり込みながら普遍的な日常を駆け足気味に走る時間の中楽しんでいた。
しかしそんな時、突如として脳内に聞き覚えのない声とどこか既視感のある単語が聞こえる。
__おめでとうございます。あなたは無料プランの「異世界チケット」を獲得しました。
「はぁあ?? 無料プランだぁ? サブスクじゃあるまいし……てかお前だれだよ!」
困惑を隠せない和人を横目に、元々病弱だった彼に突然心臓発作が襲いかかる。
実家暮らしだが親とは疎遠気味で関係性がイマイチよくなかったこともあって病院に行けず、そのまま人知れず孤独死してしまった。
「俺、あっさり死んだらしいな。いや、この場合"殺された"のだろうか?」
霊体として我が身から離れゆく中先程まで生活していた家から離れると、またも急に見知らぬ空間に移動させられる。
「異世界チケットの入手おめでとうございます。ですが、あなたの生前の所持金は1万円程……こちらの通貨換算で500カンでしょう。あっご都合的なチートスキルはありませんよ? だってあれは有料プランで所持金100万円必要ですから」
「聞いてねぇし要らねぇよサブスク! いいからはよ生き返らせろって!」
「いいですけど、生き返るならせめてこれからあなたを転生させる先のゲーム世界をクリアしたら考えます」
無鉄砲に割と雑に受け答えをされた主人公滝口和人は、半ばやけになりながらも大人しく転生に従うことに。
これから待ち受けるは、経済の世界。
犬に成り果てただ経済に苦しむような亡者の世界……。
「テンプレの冒険者になるのすらサブスクって、どういう世界なんだよ!!!」
__これは、課金か無課金かを迫る究極のケチシリアスコメディである。