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魔導装甲ドラグーンゼロ ~俺の育てた異世界が地球に攻めてきた!?~
魔導装甲ドラグーンゼロ ~俺の育てた異世界が地球に攻めてきた!?~
南野雪花
SF空想科学
2025年08月22日
公開日
3,503字
連載中
 それは突然現れた。  西暦2019年。  日本は新しい元号を迎えることなく崩壊する。  あまりにも強大で、あまりにも圧倒的な敵の前に、抗うことすらできずに総人口の4割を永遠に失った。  その敵とは、異世界エオスからの侵略者。  はるか昔に訪れた現代日本人の手により、異常な発展を遂げた異世界である。  現在の地球をはるかに超える文明に成長したエオスが侵攻を開始したのだ。 「日本人諸君。恩を返しにきたぞ。とても恩では返せないので、仇でな」    カギを握る少年、朝倉龍哉。  彼の身柄を巡って、地球を舞台に異世界の勢力がぶつかり合う。

プロローグ 初陣!

「リューヤくん。調子はどうじゃ?」

『いけます。自分の身体みたいに馴染みます』


 すぐに頼もしい言葉が返ってくる。

 通信端末ごしに、艦長イスカリオットにやりと笑った。

 緊張はしてないないようだ。


 自分も戦う、と、龍哉りゅうやが主張したときを思い出す。

 やはりドラゴニアの祖となった男である。

 安全な場所に、こそこそとなど隠れていない。


「現代の日本人に合わせて調整した特別機じゃ。壊すと修理に時間がかかるゆえ、壊さぬように戦うのじゃぞ」

『俺の心配じゃなくて魔導装甲マグナイトの心配ですか? イスカさん』


 スクリーン越しの苦笑だ。

 不敵な笑みを艦長が返した。


「これは異な事をいうの。儂のご先祖はネヴィルのカトンボごときに墜とされる程度の男じゃったかのう?」

『煽りますねぇ』


 すっと表情を引き締める龍哉。


『セイヴァー00ゼロ。発進します!』


 声が響く。

 同時に、澄み切った冬空へと飛び出してゆく魔導装甲マグナイトたち。

 天翔ける騎士だ。


 先頭を飛ぶのはタイプドラグーンの特別仕様機、ドラグーンゼロ。

 龍哉の機体である。

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