「リューヤくん。調子はどうじゃ?」
『いけます。自分の身体みたいに馴染みます』
すぐに頼もしい言葉が返ってくる。
通信端末ごしに、艦長イスカリオットにやりと笑った。
緊張はしてないないようだ。
自分も戦う、と、
やはりドラゴニアの祖となった男である。
安全な場所に、こそこそとなど隠れていない。
「現代の日本人に合わせて調整した特別機じゃ。壊すと修理に時間がかかるゆえ、壊さぬように戦うのじゃぞ」
『俺の心配じゃなくて
スクリーン越しの苦笑だ。
不敵な笑みを艦長が返した。
「これは異な事をいうの。儂のご先祖はネヴィルのカトンボごときに墜とされる程度の男じゃったかのう?」
『煽りますねぇ』
すっと表情を引き締める龍哉。
『セイヴァー
声が響く。
同時に、澄み切った冬空へと飛び出してゆく
天翔ける騎士だ。
先頭を飛ぶのはタイプドラグーンの特別仕様機、ドラグーンゼロ。
龍哉の機体である。