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No.02 トカゲのしっぽのように切り捨てる美女

 ふむ。また会ったようだな。

 ここには昼夜も関係なく治安が悪い。

 そう、そこに彼女もこんな夜更けに1人で歩いてるだろ?

 ちょうど彼女が暴漢者に襲われてるな。

 彼女なら大丈夫だ。

 ほら、今のように右腕を切り捨てるだろ?

 ははは。驚いたか?

 彼女の腕にはトカゲのしっぽのように腕を取り外して切り捨てるからな。

 ん?ああ。その外れた腕は大丈夫だな。

 1日経過したら、また腕は生えてくるからな。

 彼女はこの夜の街を生きるために編み出した生存防衛反応だからな。

 しかし、彼女が悩んでいるのはストーカーの存在だ。

 彼女は同じストーカーにつけ回されて彼女の外れた腕に狙いをつけている。

 そのストーカーはこの街の科学者でな。いつもその腕を使って怪し気な実験を毎晩繰り返してるそうだな。

 彼女にとってはありがた迷惑だがその代わりに謝礼金が支払われてるので暗黙の了解となってる。

 ちょうど暴漢者からその外した腕を欲しがる彼がそうだからな。

 まぁ、世の中には常に変わり者ばかりいるからな。


 No.02 トカゲのしっぽのように切り捨てる美女 完

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