目次
ブックマーク
応援する
2
コメント
シェア
通報

第18話 料理

手打ち盃???


何だろ、それ???


とにかく、神桜さんは帰り、その15分後に闇医者がやってきた。


手当が終わり、暁さんは寝室から出てきた。


「怪我の程度は…!?」


私は言う。


「あぁ、ちょっと腫れてるけど、折れてはねーし、大した事ないってよ。」


暁さんが言う。


私は一安心した。


「けど、飯が作れねーな。

しばらくは、デリバリーするか。」


「私の料理で良ければ作るけど…」


「へぇ、作れんの?」


「うん…

ずっと私が作ってたから…」


「そうか…

じゃあ、食料だけネットスーパーで頼んどくか。

何が要るか、書き出しといてくれ。」


「分かった。」


そして、私は、人参とごぼうのきんぴら、肉じゃが、豆腐の味噌汁、鶏胸肉のしそわさび醤油を作った。


「マジか…」


「中学生になってから、スーパーの惣菜ばっかりの家の料理に嫌気がさして、和食料理の本を買って一から覚えたの。」


「へー…」


暁さんは、それだけ言うと、席についた。


彼は決して私の過去を聞こうとしなかったし、自分の過去も喋らなかった。


それが、嬉しくもあり、ちょっと寂しくもあった。


「「いただきます!」」


「おぉ、上手い!」


「でしょ?」


「うん、これだけ作れれば十分だな。

夜宵、明日俺は仕事があるから、留守番しててくれ。」


「えーと、仕事って…

違法賭博の仕切りとか…?」


「だから、昔のヤクザ映画の見過ぎだろ。

今のヤクザはスマートなんだよ、もっと。」


「ふぅん…?」


いまいち何を仕事と呼んでいるのか、よく分からない。


「何かあったら、俺の携帯に連絡しろ。

番号書いとくから。」


どうして…

あなたはどうしてそんなに優しいの…?


例え、好きになっても…

叶わないのに…





















この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?