Spirit Hunter〜 不幸に取り憑かれた俺、実は古の王の血と原初の怪物に繋がっていた 〜
ZM_16
現代ファンタジー都市ファンタジー
2025年09月05日
公開日
1.1万字
連載中
世界には常に裂け目が存在していた。
人と名状しがたいものを隔てる、目に見えない亀裂。
その傷口からは、人間の憎しみや愛、そして最も暗い欲望によって生み出された存在が溢れ出す。
不幸に取り憑かれた青年、エナンダ・ケイユキは、霊も神も決して信じなかった。
彼にとってそれらは、痛みを正当化するための幻想にすぎなかった。
しかしある夜、狂気の淵で彼は聞いた。
己の奥底から呼びかける、古の声を――
「お前は俺で……俺はお前だ。名はオロチ。」
こうしてケイユキは、謎めいた大学で学生たちが守護霊と共に怪異や悪夢を狩る世界へと巻き込まれていく。
だが彼の内に宿るものは守護の霊ではなく――禁じられた原初の力だった。
その力は果たして、世界の裂け目を封じる鍵となるのか。
それとも、破滅の始まりなのか――?