クズ男なんていらない!研究で輝いてイケメン社長と結婚する
Mia
恋愛現代恋愛
2025年10月17日
公開日
41.3万字
連載中
婚約前夜、彩葉は謎のメッセージを受け取った。
動画の中で、彼女が十年も愛し続けてきた婚約者が、ふたりの新居で別の女と浮気した。
その瞬間、彼女の世界は音を立てて崩れ去った。彩葉は震える指で電話をかける。
「お兄ちゃん……私、家に帰えるわ」
彩葉はこれまで、自分は身寄りのない孤児であり、理人を失えば何も残らないと思っていた。だが彼女の本当の正体は、帝都でも屈指の名門・花房家の行方不明になっていたお嬢様だった。
六人の兄たちは、それぞれの分野で頂点を極め、国に名を連ねる存在。妹の帰還を知るや、夜を徹して舞い戻った。
「花房家の娘を、誰が傷つけていいと許した?」
長男は即座に都市の全航路を封鎖し、トップスターの次男はグローバルツアーを中止し、科学界の泰斗である三男は国家研究所を動かした。
やがて、彼女は花房家の令嬢として華々しく社交界に復帰する。その記者会見の場で、あの男――羽吹理人が九百九十九本のバラを抱えて膝をつき、涙ながらに復縁を懇願した。
フラッシュが乱れ飛ぶ中、テクノロジーの支配者である蓮司が静かに壇上へと歩み出る。そして彼女を強く抱き寄せた。
「羽吹社長、お忘れですか?彼女を捨てたのは、あなた自身ですよ」
男は身を屈め、彼女の耳元に悪魔のような囁きを落とす。
「俺を挑発しておいて、逃げるつもりか?彩葉……お前をどうしてやればいい?」