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妻の愛人(義弟)の為に、皮膚を剥がされた
妻の愛人(義弟)の為に、皮膚を剥がされた
Kurosawa
恋愛現代恋愛
2025年10月22日
公開日
9.2万字
連載中
京都の老舗料亭「鶴屋」の女将・高嶺朔夜は、冷たく美しい仏頂面で知られる女性。その彼女と結婚したのは、陽気で純真なIT社長・清水暖人。六年間、暖人は妻の冷たさに耐え、献身的に愛を捧げ続けた。 しかし、ある雪の夜、仏間の隙間から、信じられない光景を目撃してしまう。清らかな袈裟を纏い念珠を握る妻が、興奮に震えながら、なんと養弟の名前を叫びながら自らを慰めていたのだ。「行慎(ゆきちか)…行慎…!」その声は、暖人へのものでは決してなかった。 絶望した暖人は離婚を決意するが、妻の養弟・慎之介の執拗な嫌がらせはエスカレート。ついには、暖人は慎之介に押さえつけられ、100発ものビンタを顔面に浴びせられるという惨劇に見舞われる。それに対し、妻朔夜のとった“お仕置き”とは、慎之介の“ほんの一握りの髪を切った”だけという、おざなりなものだった。 心も体もボロボロになった暖人は、全てを捨てて東京へ逃げ帰る。しかし、朔夜の執念はなおも続き、暖人が重傷を負った事故をきっかけに、彼女は昏睡状態の暖人の皮膚を、無断で慎之介の傷の治療に提供するという、恐るべき越権行為に及ぶ…。 愛した妻の禁断の欲望、義弟による残忍な暴力、そして許されざる身体侵害―。三人を繋ぐ歪んだ愛憎の連鎖が、最終的には誰も予想しなかった破滅への道へと歩ませていく。愛と復讐の果てに待つ、衝撃の結末。

第一話 仏間の罪

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