Yukishiro
恋愛現代恋愛
2025年10月27日
公開日
8.2万字
完結済
羽田家の娘・羽田綾は、家業の危機を救うため、大財閥・渡辺グループの後継者・渡辺徹と契約結婚をしていた。
三年間、彼女は「渡辺家の奥様」として役割を果たしてきたが、彼の心には常に別の女性がいた。
結婚記念日の夜、彼女の前に、突然離婚協議書が突きつけられた。
「美咲が戻ってくる。契約は前倒しで終わらせる」
別れを受け入れたその直後、綾は妊娠に気づいた。しかも双子だという――
彼女は全てを捨て、姿を消した。
そして雪の夜、箱根の山道で襲われ、ひとりの子を失った。
残されたのは、たったひとりの息子・暖大だけだ。
それから五年。
綾は「林暁」と名を変え、金沢で暖大を育てながら、ひっそりと生きていた。
だが運命は残酷で、彼女は再び徹と出会う――しかも、暖大の存在を彼に知られてしまった。
「なぜ隠した」
「なぜ逃げた」
怒りと後悔に駆られる徹。
傷つき、守るために必死にもがく綾。
そして、無邪気に笑う幼い暖大。
冷たい契約から始まった関係は、本物の愛へと変わるのか。
過去の秘密と、二人を引き裂こうとする陰謀が交錯する、切なくも胸が熱くなるラブストーリー。