財閥御曹司と電撃婚したら、義兄が発狂して泣きついてきた!
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恋愛現代恋愛
2025年10月28日
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連載中
14歳で母親の再婚をきっかけに、神谷家に入った水瀬理央。10年間、命をかけて義兄・神谷誠を愛し続けてきた。
「一生結婚しなくても君を守る。」
理央は義兄の言葉を信じ、どんな困難にも立ち向かってきた。
しかし、待ち続けたのは誠の愛ではなく、妊娠した女性を連れて現れる裏切りの瞬間だった。
「ごめん、彼女が妊娠した。俺は彼女と結婚しなければならない。」
その言葉で、理央の心は音を立てて崩れ落ちるのを感じた。
冷笑を浮かべ、涙も見せずに背を向け、無言で財閥の御曹司の元へと歩み寄った。
「理央、愛してる。義兄の元に戻ってきてくれ!」
その言葉が響く中、理央は冷たく無表情で彼を見つめ返した。
「さよなら、愛した義兄。」
その一言が、理央の心に深く刻まれた。未練を断ち切り、理央は決して振り返らず、足元の道を一歩ずつ踏みしめた。
10年の想い、裏切り、そして新たな始まり――