浦安 夢
恋愛現代恋愛
2025年11月08日
公開日
20.7万字
完結済
「遅れてきた愛なんて、雑草ほどの価値もないわ」
その結婚は極秘任務、ただそれだけのはずだった。
若くして経済界の一角を担う冷徹なCEO・日立祐市のもとへ送り込まれた、霞ヶ浦家の特殊警備員。
任務の終了とともに、彼女は“偽装死”を選び、静かに彼の前から去る決意をする。
――それで終わるはずだった。
だが、彼は妻の不在を受け入れなかった。
悲嘆でも怒りでもない、歪んだほどの執着と理性で、彼は彼女の痕跡を追い始める。
失われたはずの愛を追いかける男と、
消えたはずの任務に生きる女。
すれ違い続ける二人の距離は、やがて常識では説明できない速度で縮まっていく。
――これは、愛に気づくのが遅すぎた男と、任務に忠実すぎた妻の、最も不穏な追走劇。