元家政婦の私に車椅子社長がプロポーズ!クズ元夫、失せろ!
もも
恋愛現代恋愛
2025年11月21日
公開日
4.9万字
完結済
前夫は不倫し、新しい婚約者は財閥のお嬢様。
二人は手を組み、私を東京で追い詰め、居場所すら奪った。
行き場を失った私は、三歳の娘を連れて、障がいを抱える社長・冬月清司の家政婦に応募した。
かつては財界を震撼させた帝王社長。
しかし今の彼は、周囲から見放された“落ちぶれた男”とされていた。
初出勤の日、彼は私にマッサージをさせまいとしたため、私は車椅子のバッテリーを外した。
彼は衝撃のあまり、言葉を失って私を見つめた。
その後――
前夫は嘲笑した。
「冬月清司なんて廃人同然だ。あいつに付いても未来はない。」
反論しようとした瞬間、車椅子の彼が威圧するように言い放った。
「失せろ。」
さらにその後――
取締役会で、彼は立ち上がり、前夫を圧倒してすべての権限を奪い返した。
晩餐会では、公の場で宣言した。
「彼女は私の恋人だ。彼女に手を出す者は覚悟しろ。」
そして桜の木の下で、彼は片膝をつき、こう告げた。
「私と結婚してほしい。一生をかけて君を大切にしたい。」
第1話 彼女こそ冬月家から失踪した長年の家政婦だった