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ブラック企業を辞めて田舎の古民家に帰ったら、裏庭が「ダンジョン・マスター」の管理室と繋がっていた件
ブラック企業を辞めて田舎の古民家に帰ったら、裏庭が「ダンジョン・マスター」の管理室と繋がっていた件
chaview-he
現代ファンタジー都市ファンタジー
2025年11月28日
公開日
9,995字
連載中
都内のブラック企業を退職した雨神カイトは、長野県の山奥にある祖父の古民家へと逃避する 。三年間で休日出勤二百日超、残業月平均百二十時間という過酷な労働で精神的に「壊れて」しまったカイトは、考えるだけで胃が痛む「労働」から完全に解放された生活を望んでいた。 ある夜、庭の奥にある土蔵の扉が開いているのを発見し、中に入ると、青白いホログラムの「ダンジョンマネジメントシステム(DMS)」が起動する 。このシステムは、異界から湧出する魔物を討伐し、素材を売却することで不労所得を得る「完全なる不労所得システム」だと判明する。 初回召喚時、カイトのSAN値(正気度指数)が測定限界以下であったため、システムは「地球幽界」へ接続し、配下ユニットとして都市伝説の怪異である口裂け女ミレイを召喚する。巨大な裁ち鋏を持つミレイに対し、カイトは恐怖を覚えず、元上司からの百二十件以上のメールの方が怖いと告白し、即座にミレイを「採用」する。カイトはミレイに週休二日、有給あり、残業なしの「ホワイトな職場」を約束し、彼女をダンジョン攻略の現場担当とする。 こうしてカイトのスローライフがはじまる。

第1話 退職届より土蔵の扉のほうが重かった件

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