ニートじゃ恋人は無理ですか?〜元子役YouTuberの彼女との再生ラブストーリー〜
ゆんゆん先生
恋愛現代恋愛
2025年11月28日
公開日
1,726字
連載中
23歳・三年目ニートの相馬優斗。
「働きたくない」を口癖に、
将来も希望も見えないまま、
毎日をぼんやりと過ごしていた。
そんなある朝──
ポストに、差出人不明の不思議な封筒が届く。
『パパへ』
中身は、
まだ見ぬ未来の子ども 悠翔(11) と 空(8) からの手紙だった。
郵便の日付は22年後の“2047年”。
何かの間違い、悪戯、妄想──
そう思いたかった。
だが手紙には、
彼の心をえぐるほど優しい言葉が綴られていた。
「パパは、ちゃんと幸せになります。僕が保証します」
未来の家族から届いた“謎の助言”。
そしてもうひとつ、繰り返し書かれていた名前。
「ひよりママを助けてあげてね」
ひより──誰だ?
そんな疑問が浮かんだその日の夕方、
悠真は偶然、ボロボロの姿で泣いている少女と出会う。
彼女の名前は 日和(ひより)。
10代で国民的な人気を誇った元子役YouTuber。
炎上によって芸能界を追われ、
今は“誰にも知られずに生きる”ことだけを望む少女。
ひよりは人間不信で、孤独で、壊れかけていた。
そして悠真は、彼女の過去の栄光を知らず、
ひとりの普通の女の子として接する唯一の存在となる。
未来の手紙が導くように、
ふたりは互いに寄り添い始める。
傷だらけのひより。
自分を見失った優斗。
どちらも“誰かから必要とされる未来”を知らないままだった。
しかし──
次々届く未来の手紙は、
二人が出会い、恋し、家族になる未来を確かに示していた。
これは、
ニートの青年と、疲れ切った元子役の少女が
互いを救い合い、未来の家族へとつながっていく物語。
恋はまだ早い。
仕事もまだ無理。
でも、普通の明日を信じてみたい──
そんな小さな一歩から始まる、
再生ラブストーリー。