離婚した瞬間、私が千億円令嬢に!?子どもと一緒に元夫より幸せになります!
パープル
恋愛現代恋愛
2025年12月01日
公開日
1.4万字
連載中
「タクシー代一万円?理由を書いて、領収書を添付して申請してください」
祖母が亡くなったその瞬間でさえ、
優花へ届いたのは、夫・萩原拓真の秘書が送ってきた無情なメッセージだった。
その頃、拓真は——
幼馴染の競走馬のために数千万円のオーダーメイドギフトを準備。
優花への思いやりはゼロ、愛情もゼロ、あるのはプライドだけ。
心が折れた優花は、離婚届を置いた。
だが彼は薄く笑い、言い放つ。
「金もスキルもない主婦が離婚?俺なしでどう生きるつもりだよ?」
——その翌日。
優花が「千億円規模の遺産を継ぐ後継者」であることが全世界へバレてしまう。
一夜にして注目の令嬢、国際デザイン大賞からは審査員オファー。
そして、拓真は——
土砂降りの中で土下座し、震えながら復縁を懇願した。
だが優花の隣にはすでに、彼女を溺愛し守ろうとする新しい夫・春山直樹がいた。
「復縁したいなら、申請書からどうぞ。——私、手続きには厳しいので」
優花が微笑む横で、直樹は彼女の肩を抱き寄せ、冷たく告げる。
「悪いが、萩原。君のレベルじゃ——うちの嫁の審査システムに入る資格すらない。」
これは、子連れの元主婦が千億の力で世界を書き換える、痛快スカッと大逆転ラブコメである。