れんあいばぐ
恋愛現代恋愛
2025年12月04日
公開日
5.6万字
完結済
その夜、お見合いに失敗した雨宮雪乃は、東京の夜空に向かって願った。
「神様、私に男を下さい。できれば超イケメンで」
次の瞬間、本当に道路脇で血まみれの男を拾ってしまう。
視力を失い、命も危うい状態。
雪乃は見捨てられず家に連れ帰った。善意は一回きりのつもりだったのに——
男が目を開けて最初に言った言葉は、
「君と結婚したい」
元カレが浮気相手の従姉を連れて挑発してきた?
彼は強引に庇いながら言う。
「彼女に相応しくないのはお前だ」
社交界の令嬢が冷笑してくる?
彼はその場で堂々と宣言する。
「彼女は俺が選んだ妻だ」
叔父が陰謀を仕掛け、彼女の命まで狙う?
彼は一瞬で形勢を覆す。
「俺の女に手を出した者は、生き地獄を味わうことになる」
後になって雪乃は知る。
自分が救ったその男こそ、日本五大財閥の頂点——
三浦瑠伊 だったと。
さらにその後、雪乃自身も行方不明になっていた名家の令嬢であることが判明する。
三浦瑠伊は雪乃をその腕に閉じ込め、低く囁く。
「ほら、やっぱり。俺たちは最初から運命だったんだよ」