18歳の私が、家族全員のひいおばあちゃんってどういうこと?
朧華
恋愛現代恋愛
2025年12月08日
公開日
5.7万字
完結済
昭和四十年、藤原千代は八歳の息子を救うために車の事故で命を落とした。
令和六年、彼女は十八歳の少女の身体へと転生する。
「……お母さん、本当にあなたなの?」
八十歳になった藤原隆一は、子どものように泣きながら彼女の胸に飛び込んできた。
曾孫・藤原凛──三十歳のクールな専務。
「ひいおばあちゃん、実力を証明していただけますか?」
千代は微笑む。
「ビジネス交渉なら、三井財閥くらい軽くねじ伏せますよ。」
曾孫・藤原春樹──十八歳の反抗期まっただ中。
「さっきまで俺、あなたを口説こうとしてたんだけど……」
千代はぽん、と肩を叩く。
「いい子ね。さ、ひいおばあちゃんって呼びなさい。」
継母の嫌がらせ? その場で赤ワインをぶちまけて家から追放。
妹の罠? 黒い噂を暴いて交友界から追放。
商界からの疑念? 取締役会で実力を見せつけ、全員を黙らせる。