藤原ライカ
恋愛現代恋愛
2025年12月21日
公開日
6,563字
連載中
平穏とはほど遠い御令嬢の恋の行方——
ワケあり男子の幼なじみは、平安時代からつづく、やんごとなき一門の次期当主。
その彼から「好き、好き、大好き」と求愛されつづけているけれど、
ワケあり度合いがケタ外れのため、どうしたものかと悩むうちに、
かれこれ10年、なあなあの関係がつづいている。
その幼なじみの恋の宿敵は、クセあり男子。
こちらも平安時代からつづく由緒ある一門の若様、通称・桜の君。
しかし、モテモテお嬢様は知っている。
皆目麗しい雅な御方の本性は、底知れぬ闇の中にあることを。
「キミが好き」なんていわれても、危うすぎて恐怖でしかない。
恋をするなら、もっとまともな人がいい。
お嬢様の願いは、なかなか神様に届かない。
なぜなら、お嬢様もまた、かなりの型破りだったから。
お嬢様は知らない。
自分がもっとも難攻不落な存在であることを……
厄介な者たちが、お嬢様の周りを鉄壁カードしていることを……