桜立 風
恋愛現代恋愛
2025年12月25日
公開日
3,244字
連載中
不誠実な恋人と別れを決意した翌朝、空室だった隣の部屋から謎の物音が聞こえて目を覚ました主人公、白沢碧(しらさわあお)何ごとかとベランダに出てみると、男性の声で聞き覚えのある鼻歌が…そして懐かしい歌詞が聞こえてくる。
思い出したのは、高校時代の切ない片思い、大好きだったけど、叶わなかった恋心。…そこへ、引っ越しの挨拶にやって来た隣人。
まさか…あの日フラれた九井千里(ここのいせんり)先生が立っているなんて。
しかも先生はすでに結婚していて、子供がいてもおかしくない。…でもそこには、奥さんはおろか、家族らしい姿はない…
卒業して10年目…九井先生は、幸せに暮らしているんじゃなかったの?
…やがて明らかになる先生の苦悩、そしてその思い。
…知らなかった同級生の秘密も知ることになり、「先生と生徒」という関係の危うさと儚さが浮き彫りになっていく。
それは言うなれば、期間限定の禁断の愛。
あの頃の先生の思いは…そして今、別の禁断の関係に足を踏み入れるのか…