何をしても養女に敵わない私は家族と縁を切った――拾った男は修羅、でも私だけを溺愛する
紙月しづ
恋愛現代恋愛
2025年12月26日
公開日
3.6万字
連載中
冬月桜は、瀬戸航平を八年間待ち続けていた。
だが彼女を待っていたのは、仮病を装う養女の姉のために、彼が彼女を捨てるという結末だった。
家族から誤解され、付きまとわれ脅され、
ネットでは「悪辣な妹」として激しい非難を浴びる。
彼女の人生は、一気にどん底へと突き落とされた。
そんな彼女の前に、あの雨の夜——
修羅のごとき男、藤原晴が現れ、すべての刃から彼女を守った。
「三か月、俺の恋人のふりをしろ。代わりに、連中を完膚なきまでに潰してやる」
契約は始まり、
彼は彼女を守り、甘やかし、世界を敵に回してでも彼女の名誉を取り戻していく。
やがて真実が明らかになり、
クズ男は跪いて復縁を乞い、家族は悔恨に沈む——
そのとき藤原晴は片膝をつき、彼女の指先に口づけた。
「契約は終わりだ。だが——君を愛する期限は、一生だ」