継母は母を陥れ、元恋人は「強すぎる」と言い残し義妹と床を共にした――財閥御曹司の夫の後押しで、私は商界を制する
しょうくく
恋愛現代恋愛
2026年01月04日
公開日
4.2万字
連載中
六年の恋は、一夜にして崩れ去った。
一色奏依は、自らの目で見てしまった。
六年間付き合ってきた恋人が、義妹とホテルの一室に入る瞬間を。
怒りに我を忘れた彼女は薬を盛られ、意識が朦朧とする中で、見知らぬ男の車に迷い込んでしまう。
彼女は、それがただの一夜の過ちだと思っていた。
だが知らなかった。
その男は八年間、密かに彼女を想い続け、彼女のすべての演奏会を巡礼のように見守り続けていたことを。
ただ、彼女が振り向くその日を待ちながら。
腹黒い義妹は継母と手を組み、執拗に追い詰めてくる。
実の父は冷淡に傍観し、祖父は昏睡状態。
逃げ場のない絶望の淵に立たされたその時、彼が現れた。
――月城財団会長・月城玲夜。
東京商界最年少の実権者。
「俺にチャンスをくれ。君を守るのは、俺の役目だ」
彼は冷酷なビジネス手腕で、クズな元恋人を叩き潰し、会社を倒産へ追い込み、莫大な借金を背負わせた。
法廷では自らの手で継母を刑務所へ送り、真実を白日の下にさらす。
取締役会では形勢を逆転させ、彼女が本来手にするはずだったすべてを取り戻させた。
元恋人は地に膝をつき、復縁を懇願する。
「奏依……俺が間違っていた……」
彼女は一瞥もくれず、隣の男の腕に手を絡めた。
「ごめんなさい。月城夫人は中古品を受け付けませんの」
裏切られた令嬢から、商社を率いる女会長へ。
家族から虐げられる存在から、彼らを法の裁きへ送る側へ。
復讐こそが終着点だと思っていた彼女に、彼は言った。
「奏依、俺と共に生きることこそが――君の人生の始まりだ」