葬式で蘇ったら、継母に人身売買されそうになったけど、実は私は血族の姫で、財閥御曹司が自ら血を差し出してきた件
千霊ちか
恋愛スクールラブ
2026年01月07日
公開日
3.8万字
連載中
五十嵐 初は、十八歳の誕生日の夜に交通事故で命を落とした。――はずだった。
葬儀の最中、悲鳴が響き渡る中で、彼女は棺の中から起き上がる。
彼女はもはや人間・五十嵐 初ではない。異世界から転生してきた――血族の姫だった。
継母は彼女を人身売買に出して金に換えようとするが、初は冷笑で切り返す。
婚約者は公衆の面前で彼女を侮辱し、初は迷いなく婚約を破棄。
学校では孤立し、嘲笑されるが、彼女は“力”でねじ伏せる。
そんなある深夜。飢えに耐えかねた彼女は、塀を越えて隣家・月見家へと忍び込む。
銀髪の御霊師・月見 澪は、静かに手首を差し出した。
「……吸っていい」
それから――彼女はただの取引だと思っていた。
けれど彼は、毎日血を与え、夜ごと彼女を抱いた。
彼女は親切心だと思っていた。だが彼は、彼女が罠にはめられたその瞬間、堂々と宣言する。
「彼女は、俺のものだ」
血族と御霊師は、本来ならば天敵。それでも彼女は、彼の腕の中で“居場所”を見つけた。
継母が策略で彼女を陥れようとすれば、彼は監視映像を突きつけ、公開処刑。
堕落した血族が襲来すれば、命を懸けて彼女を守り、生涯を誓う。
月光の下、彼は片膝をつき、こう告げた。
「初――俺と結婚してくれ」