街で救った老婦人の孫と偽装結婚したら、相手はまさかの千億財閥御曹司で、やがて私は小さな書店からチェーン店オーナーになった
かおる しまだ
恋愛現代恋愛
2026年01月09日
公開日
5.2万字
連載中
平凡な書店を営む柚木千夏(25)は、同居する姉夫婦の圧迫から逃れるため、かつて助けた老婦人・藤原雅子の提案で、その孫との“見合い結婚”を受け入れる。相手は、大企業のサラリーマン・藤原冬馬(31)。区役所で婚姻届を出した初日から、彼は冷たく、事務的で、仕事一筋の男だった。住まいも、港区の高層マンションとはいえ、質素な一室だと思い込んでいた。
しかし、結婚生活が始まるにつれ、千夏は違和感を覚える。冬馬の仕事は尋常ではないほど多忙で、彼の持ち物はどこか高価そうだ。そして、ある事件をきっかけに、冬馬の正体が“日本五大財閥のひとつ、藤原財閥の現当主”であることを知る。身分違いの結婚に戸惑い、ネット上の誹謗中傷、そして冬馬に執着する元許嫁・白石莉子の妨害…様々な困難が二人を襲う。
「ただの書店の店主」である自分に、こんな豪門の奥様が務まるのだろうか。千夏は不安に駆られる。だが、どんな時も冬馬は彼女の前に立ちはだかり、冷徹なビジネスマンの顔とは裏腹に、誰よりも熱く彼女を守り抜く。契約から始まった結婚生活は、少しずつ、本当の愛と信頼で満たされていく——。