嫌われ者の私が旦那と離婚したら、私を嫌ってたクズ男らがなぜか手のひら返した?
冬司
恋愛結婚生活
2026年01月20日
公開日
2,819字
連載中
真夜は、かつて「モテモテ人妻」だった。
夫の友人は彼女に恋をし、夫のライバルは彼女を力ずくで手に入れようとした。
男たちは嫉妬し合い、真夜の前で何度も殴り合った。
目的はただひとつ――彼女を離婚させ、自分の腕の中へ引き入れること。
けれど、真夜がやつらに心を許したその瞬間、彼らは一斉に牙を剥いた。
あの夜の宴席で、男らは口を揃えて告発する。「誘惑してきたのは真夜だ」と。
彼女との親密な写真が次々と暴かれ、真夜は不貞を働いた“淫らな人妻”として断罪された。
離婚を強いられ、家を追い出され、誰にも助けられぬまま――孤独の中で命を落とす。
死の間際、彼女の耳に届いたのは、かつて甘い言葉を囁いた男たちの嘲笑だった。
「本気で好きだと思った?離婚させるためだよ」
「西村夫人の座に相応しいのは、伊織だけだ」
そのとき真夜は悟る。夫の初恋・木下伊織こそが、本当の“モテモテ女”だったのだと。
すべての男が伊織を愛し、彼女のために真夜を堕とした――西村夫人の座を空けるために。
悔しさと憎しみを抱いたまま、真夜は死んだ。
……だが、目を開けると、そこは過去だった。
今度は――獲物になるつもりはない。
真夜は狩る側に回り、男たちの感情を弄び、自ら離婚を選び、
元夫と初恋の女を“祝福”してみせた。
だが、後悔したのは男たちのほうだった。
彼らは真夜の家の前に押しかけ、赦しを乞う。
ところが、真夜は、ひとりの男に抱き寄せられた姿で彼らの前に現れる。
元夫が愕然とする。「兄さん……?どうして真夜を……?」
男は薄く笑い、冷たく言い放った。
「俺が妻を抱いて何か問題でも?それと――呼び方に気をつけろ。彼女はもう、お前の“義姉”だ」