婚約当日、婚約者と後輩が試験管ベビー? まま母を押し付けられた私が、財閥御曹司に溺愛されるまで
苺のミルクぷるぷる
恋愛現代恋愛
2026年02月04日
公開日
1.9万字
連載中
婚約当日は、悪夢そのものだった。
婚約者・西田純一は、私ではなく――後輩の梨花佐藤と試験管ベビーを作っていたのだから。
「もう子どもはいるんだから、あなたがママになればいい」
そう言って、彼の家族は私に“まま母”になることを強要した。
何度も置き去りにされ、何度も我慢してきた私が、完全に心を折られたのは――
彼が平然とこう言った瞬間だった。
「次は君のために、試験管ベビーを作ろう」
……もう、無理。
私は婚約を破棄し、すべてを終わらせた。
そんな私の前に現れたのが、正体を隠して生きる財閥御曹司・瀬戸晴人。
彼は何年もの間、ただ静かに私を見守り続けていたという。
「俺と結婚しろ。――代わりに、あいつらを全員、踏み潰してやる」
やがて街中を震撼させた再婚式の日。
最高級のウェディングドレスに身を包んだ私は、
赤いカーペットの端でひざまずく元婚約者一家を見下ろしていた。
かつての後輩は、私の新しい夫のボディーガードによって、
無言のまま会場から“お引き取り”いただくことに。
人混みの外で泣き叫び、謝罪する純一。
その声を遮るように、楼黙笙は私の指先に口づけ、片膝をついた。
「綾瀬りな――君に、永遠を誓う」
これは、
すべてを奪われた私が、真実の愛と人生を取り戻す物語。