夫は私と偽装結婚し、妹の代わりの子宮として扱った。だが頂級財閥の御曹司が味方につき、彼を破産させた
海狸もち
恋愛現代恋愛
2026年01月22日
公開日
2.6万字
連載中
清水静緒は、理解するまでに八年を要した。
夫・月島徹が自分と結婚したのは、愛のためではなかったのだと。
彼が必要としていたのは、ただの子宮。
本当に愛する相手――彼女の妹のために、子どもを産ませる器にすぎなかった。
真実を知ったその日、静緒は感情を表に出すことなく辞表を提出し、人知れず姿を消した。
そして、あの雨の夜。
傘を差し出し、彼女を守るように立ったのは、政財界を牛耳る財閥の後継者・朝比奈叡臣だった。
「復讐したいか? 俺が手を貸そう。」
それから――
月島徹はグループの記念式典の場で破滅する。
かつて“子宮代わり”と見下していた妻が、別の男に守られ、衆目を睥睨している光景を前にして。
ついに彼は膝をつき、懇願した。
「静緒、俺が間違っていた……戻ってきてくれ……」
朝比奈叡臣は淡々と手を伸ばし、静緒を腕に抱き寄せ、護衛に低く命じた。
「夫人の目が汚れる。――排除しろ。」