六本木でウイスキー12杯を飲まされて家庭教師の仕事を得て、反抗期のお坊ちゃまの補習だけのはずが、なぜ叔父に求婚されました
Awa
恋愛現代恋愛
2026年02月03日
公開日
2.6万字
連載中
東京で最も危険な男に、私は恋に落ちた。
25歳、借金は200万円。母の治療費が、のしかかっていた……。
応募したはずの仕事は家庭教師。
なのに上司から命じられたのは、六本木の夜の店での同席だった。
ウイスキー12杯。
突き刺さるような侮蔑の視線。
そして、あの冷たい声。
「いくらだ?」
――それでも、私は屈しなかった。
「私が応募したのは家庭教師です。接待要員じゃありません」
鷹取慎。
東京財界で“修羅”と呼ばれる男。
彼の甥はPTSDを抱え、これまで8人の家庭教師を追い出してきた。
それでも私は、諦めなかった。
少年が再び笑顔を見せてくれたとき、救われたのは、私の心のほうだった。
セクハラを受けた夜、彼は相手の頭を壁に叩きつけた。
母が危篤だと知ると、即座に300万円を振り込んできた。
陥れられたときには、敵を徹底的に叩き潰した。
「理沙。君は、ひとりじゃない」
六本木での屈辱から、名家の女主人へ。
借金まみれの家庭教師から、東京タワーでプロポーズされる女へ。
必死に這い上がったその先で、私を待っていたのは――
修羅が見せる、誰よりも優しい微笑みだった。