献血で死にかけている私の隣で、夫は義姉と息子を抱きしめていた
えだまめ
恋愛結婚生活
2026年02月28日
公開日
4.6万字
連載中
「奥様が危険です!これ以上の献血は命に関わります!」
医師の叫びを遮ったのは、夫の冷たい声だった。
「構わない。翔太を救え」
交通事故で瀕死の私に献血を命じた夫・文哉。
その血は、義姉・真理子の息子のためだった。
薄れゆく意識の中で聞こえたのは、夫が義姉を慰める優しい声。
「大丈夫、紗和の血があれば翔太は助かる」
――ああ、そうか。私は血液バッグだったんだ。
三年間の結婚生活、優しい言葉、穏やかな日常。
全てが嘘だった。
夫の書斎で見つけた日記が暴いた真実――私は、彼が十年間想い続けた女の「劣化コピー」。
でも、もう終わり。
目を覚ました私の手には、離婚届。
そして、新しい人生への切符。
影は、光になれる。
誰かの代わりだった女は、誰よりも輝ける。
歌で証明してみせる。