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犯罪心理学の院生×捜査一課係長~人違い誘拐から救われ、刑事の予備マンションで同居生活が始まりました~しかも彼は財閥御曹司
犯罪心理学の院生×捜査一課係長~人違い誘拐から救われ、刑事の予備マンションで同居生活が始まりました~しかも彼は財閥御曹司
夢茸もぐ
恋愛現代恋愛
2026年03月06日
公開日
2万字
連載中
朝倉霞が誘拐されたあの未明、彼女を救い出した男は、彼女の名前を呼んだ。 「人質」でもなく、「お嬢さん」でもない。――彼女の名前を。 霞は聞いた。「私たち、どこかで会いましたか?」 彼は答えた。「君は、俺を知らない。」 そして彼は、月一万円という破格の条件で、彼女を自分の予備のマンションに住まわせた。 彼女は早稲田大学で犯罪心理学を学ぶ大学院生。 これまで数えきれないほどの人間の感情と動機を分析してきた。それでも、この男だけは読み切れない。 なぜ彼は、彼女の好みをいつも先回りして知っているのか。 なぜあの古いキーホルダーは、彼の趣味とは思えないのか。 なぜ彼女が「パクチーは食べられない」と言った瞬間、彼の手がほんの〇・五秒止まったのか。 やがて彼女は、資料室で十年前の殉職者名簿を見つける。 そこにあった二つの名前。 幼い頃から、自分と関係があるかもしれないと告げられてきた名前。 そしてその名簿の下には、もう一人の名があった。 長い年月、彼女を探し続け、最後に彼へと託した人物の名が。 自分は一人で東京へ来たのだと思っていた。 ――違った。 ずっと、待っていた人がいたのだ。

第1話 誘拐された

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