ものもらい
恋愛現代恋愛
2026年03月18日
公開日
5,490字
連載中
■あらすじ
総資産二十兆円――
御影ホールディングスの長女・御影綾乃。
一流大学首席、語学も堪能。
“何でもできるはずの女”は、しかし人生を持て余していた。
金で解決できる世界に、価値はない。
だから彼女は遊び、使い、退屈を消費していた。
だがある日――
父にすべてを断たれる。
与えられたのは、十万円と住む場所だけ。
「自分の力だけで生きてみろ」
その一言で、
財閥令嬢の“当たり前”は崩壊した。
職歴なし。実績なし。
コネは封じられ、面接は全滅。
そして辿り着いたのは――
系列の弁当屋だった。
だがそこで出会ったのは、
最悪の男。
弁当チェーン本部長にして御曹司、黒崎恒一。
「三日後、俺が直々にテストしてやる」
「使えなければ即クビ」
見下す男と、見下される女。
だが綾乃は引かない。
「三日で十分よ」
そう言い放った彼女を待っていたのは――
レジすらまともに打てない現実と、
“廃棄弁当”で生きる夜だった。
プライドは砕け、
それでも彼女は、立ち続ける。
これは、
すべてを持っていた女が、何も持たずにやり直す物語。
そして――
最悪の出会いから始まる、恋の話。