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三千億社長(記憶喪失)を騙して配達員にしていた私、家事仕込んだら~記憶を取り戻した彼が無表情で私の下着を洗い始めました!
三千億社長(記憶喪失)を騙して配達員にしていた私、家事仕込んだら~記憶を取り戻した彼が無表情で私の下着を洗い始めました!
Chii-cho
恋愛現代恋愛
2026年03月31日
公開日
3万字
連載中
社長が記憶を失った。私は彼を騙して、松本でデリバリーをさせている。 彼は、自分が三千億グループの後継者だとは知らない。 ただ、自分の名前が桧山伊織だということだけを知っている。 昼は働き、夜はコンビニで夜勤をして、わずかな給料で―― 私のためにご飯を作り、洗濯をして、電球を替え、水道まで直してくれる。 そう、私は彼に嘘をついた。 彼は私の恋人だ、と。 もともとの計画は、金を貯めて逃げること。 そして、そのまま二度と姿を消すことだった。 けれど―― 彼は私に絡んでくる客を追い払い、嫌がらせをしてくる同僚を止め、私が契約を取った日には、わざわざ遠回りして店の前で待っていてくれて、何気なく口にした箸の色を覚えて買ってきて、一度しか話していない睡眠の悩みまで覚えていた。 それでも彼は、私に何ひとつ問いたださなかった。 「どんな秘密があっても、俺は聞かない」 ――ただ、それだけ。 逃げるための金は貯まった。 なのに、私はもう逃げられなかった。 そして――彼は記憶を取り戻した。 私が逃げると、彼は高速の出口で待ち構えていた。 そして彼は、氷のように冷たい顔で、今にも私を殺しそうなほど真剣な表情で―― 「生理だろ。下着、汚れてる。脱げ。俺が洗う」 「ちゃんと温かいもの飲め」

第1話 その夢のせいで眠れなかった

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