セフレ関係7年目、交通事故で記憶を失った私は彼女だけを忘れて人生をやり直すことにしました
きなこもち
恋愛現代恋愛
2026年04月09日
公開日
7.2万字
連載中
「藍香、今来られる?茉莉とまた喧嘩しちゃって」
7年間、氷室冴月からのこんな連絡を待ち続けた。
彼女が私を必要とする瞬間だけが、私の存在意義だった。
ラブホで抱かれた後、いつものように言われる。
「帰って。明日茉莉が帰ってくるから」
その夜、暴雨の中で起きた交通事故。
目覚めた私の記憶から、なぜか氷室冴月という人間だけが綺麗に消えていた。
携帯に残された3247枚の写真、100回以上のホテル記録、そして「私はあの子の代わりもの」と書かれた日記。
過去の自分がどれほど惨めだったかを知った瞬間、私は決めた——
この記憶は、もう二度と取り戻さない。
すべてを削除し、ブロックした。
新しい人生が、今日から始まる。
でも、私をセフレとしか思っていなかったはずの彼女は、
なぜか今になって泣きながら追いかけてきた。