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晩餐会で私を侮辱した元婚約者が、今は夫の前で「叔父上」と土下座する――私の夫は関西一危険な男
晩餐会で私を侮辱した元婚約者が、今は夫の前で「叔父上」と土下座する――私の夫は関西一危険な男
K恋愛書かない
恋愛結婚生活
2026年04月14日
公開日
3.7万字
連載中
有栖川沙綺、二十三歳。 彼女の人生は、最悪の一日から始まった。 朝――元婚約者側の弁護士から通知が届く。 婚約解消。理由の説明なし。 昼――脅迫状が届く。 彼女の動画がある、二千万円。三日以内に払わなければ拡散する、と。 彼女は城戸壮馬の前に立った。 その場にいるすべてのビジネス関係者の前で、値段を提示する。 「顔とスタイルは見ての通り。どんな場でも恥はかかせない。護身術も使えます――こういう妻、いりませんか?」 会場が凍りついた。 城戸壮馬。 関西で最も手を出してはいけない男。 その手で何人消したのかも分からず、いくつもの家が彼を避けて通る。 彼は彼女を二秒見て、言った。 「考えておく」 ――その一言で、場は完全に沈黙した。 彼女を脅したチンピラは、三日と経たずに姿を消し、動画もすべて消えた。 噂を流した女は、城戸家の人間の前で証拠を一つずつ突きつけられ、体裁だけは保ったまま追い出された。 婚約を破棄した元婚約者は、海外支社へ左遷され、後に一族の集まりで彼女を「叔母さん」と呼ぶことになる。 彼女の夫の事業に手を出そうとした旧勢力は、三年の間関西に足を踏み入れることすら許されず、完全に排除された。

第1話 あの夜、誰の手だったのか

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