妊娠中に離婚!取締役会でクズ夫と清楚系秘書を公開処刑――今からの懺悔でも、まだ間に合うのか?
東ミラ
恋愛結婚生活
2026年04月16日
公開日
3.6万字
連載中
彼女は完璧な伊集院夫人――久世理絵。だが夫のそばに若く有能な秘書が現れてから、すべてが崩れ始めた。
助手席に座るのはいつも彼女、深夜の寝室に繋がる直通電話、理絵の装いをなぞるような記者発表、そして社内に広がる「嫉妬深く子どももできない妻」という噂。
その女は少しずつ彼女の領域を侵食していく。
それでも夫・伊集院直也は「彼女は仕事熱心なだけだ、考えすぎだよ」と繰り返すだけだった。
一族の茶会で「不注意に」点いたスマートフォンに映ったのは、その女のSNSのスクリーンショット。
含みのある視線にさらされ、理絵は悟る――自分の痛みも警戒も、すでに笑い話になっているのだと。
周年記念のレセプションでは、取引先が秘書と彼女を並べて「両腕」と呼び、夫はただ気まずそうに黙るだけ。
その瞬間、彼女の中で何かが完全に終わった。
そして、百億規模の信託配分を決める取締役会。
理絵は微笑みながら告げる――「妊娠しています。そして、離婚を求めます」。
血の気を失う元夫の顔を見ながら、彼女は理解していた。
この戦いは屈辱から始まったのだから、結末は自分の手で決めると。
やがて過ちに気づき、不器用に父親と元夫であろうとする男――その懺悔は、まだ間に合うのか。