資金提供された忠犬の部下にキスされ、しかも「一生あなたの港でありたい」と言われる
うずら卵
恋愛現代恋愛
2026年04月16日
公開日
3.5万字
連載中
青森の雪原から東京の頂点まで、藤堂千夏はずっと早川樹の人生で唯一の光だった。彼は彼女を仰ぎ、追いかけ、最も鋭い刃であり、最も頼れる盾となり、激しい愛情を四年間必死に抑え込んでいた。
あの夜、制御できないキスがすべてを壊すまでは――。
彼女は侮辱されたことに加え、自分の心の動揺に驚き、冷たく距離を置いて自衛するしかなかった。だが彼はすべての罰を静かに受け入れ、家族に婚約を迫られ、世論に囲まれ、疲れて倒れる彼女を、黙って支え続けた。
「僕の忠誠は、あなた一人のものです」と彼は言い、「僕をあなたの鎧にさせてください」とも。京都の竹林で、初めて自然に彼女の手を取った。月明かりの庭で、彼女に大切そうにキスをし、「千夏様」と呼ぶことを願った。
彼女はかつて、自分の人生を孤独な航海だと思っていた。
しかし彼は、四年間の仰ぎ、数年間の並走を経て、部下から独り立ちできるパートナーへ、そして彼女にとって欠かせない共に進む仲間へと成長した。彼女の好きな料理を作り、細かい習慣を覚え、疲れた夜には熱いお茶を運んでくれる。
最終的に鎌倉の海辺で、彼女は夕食を用意する彼を見つめ、そっと言った。
「あなたは私の永遠の港よ」と。
彼は唯一無二の指輪を差し出す。求婚ではなく、「未来を共にする」という確認として。
彼女は微笑みながらもう一つの指輪を彼にはめ、答えはすでに年月の中で明らかだった――彼女の未来は、ずっと彼と結ばれていたのだ。