目次
ブックマーク
応援する
2
コメント
シェア
通報
貧乏な社畜彼氏だと思っていたら実は華族の後継者で、三年間の恋は全部演技――私はニューヨークで運命の人を拾い、元彼は後悔
貧乏な社畜彼氏だと思っていたら実は華族の後継者で、三年間の恋は全部演技――私はニューヨークで運命の人を拾い、元彼は後悔
EE
恋愛現代恋愛
2026年04月20日
公開日
3.1万字
連載中
「普通の会社員」九条雅人と三年間付き合い、森川未来はすでに新居の計画まで立てていた。 だがある日、彼のスーツの裏地に触れた指先が、百年の歴史を持つ貴族の家紋をなぞる。 深夜、バルコニーで交わされる電話の中には「京都本家」や「婚約」という言葉――その瞬間、嘘は氷のように彼女の未来を凍らせた。 やがて目の前に滑り落ちたのは、金の箔押しが施された婚約披露の招待状の下書き。 新郎の名前の隣にあったのは、自分ではない、見知らぬ女性の名だった。 未来はようやく悟る。自分はただ、彼が“平凡な生活”を味わうための一幕に過ぎなかったのだと。 雅人が本当の婚約者と盛大な式を挙げる二日前、未来はニューヨーク行きの飛行機に乗り込んだ。 振り返ることはない。 彼女は愛だけを断ち切ったつもりだった――だがそれが、すべての始まりに過ぎないことを、まだ知らない。

第1話 すれ違った“かつての人”

loading