はなはなび
恋愛現代恋愛
2026年04月21日
公開日
3.8万字
連載中
私、上野葵の結婚は、最初から冷たい契約だった。
他の人たちは囁く。「恩を盾にして、金持ちに取り入ってるんでしょ」って。
家族は私を駒のように扱い、元婚約者は私が愛ゆえに憎しみを抱くと思い込んでいた。
でも、私は黙ってすべてを受け止めた。
自分の専門分野では、誰にも負けないくらい、全力で咲き誇ることだけを選んだ。
ある日の会議で、私のデザインが保守派に批判されたとき――
机の上にそっと置かれた紙切れには、彼の文字があった。
「君のデザインは価値がある。コストの問題は、僕に任せて。」
その後、元婚約者が誰かと共謀して商業的な罠を仕掛けたときも――
彼は雷のように反撃し、取締役会でこう宣言した。
「妻を陥れた者には、五十嵐グループが徹底的に追及する。」
そして――私の『光の庭』が国際的な賞を受賞した日。
スポットライトに照らされる私の前で、息子の小さな手を握り、真剣な瞳で彼を見つめた。
「ありがとう……私の夫。夢と愛の間で、私に選ばせることは、一度もなかった。」
契約妻から、ビジネスパートナー。
そして、彼の人生に欠かせない“光”――
私は最も優雅に、すべての人の尊敬と、彼の惜しみない、熱い愛を手に入れた。
――心の奥で、私は思った。
「もう二度と、夢と愛の間で迷わされることはない――」