若く美しいだけの妻だと夫に侮られ、捨てられそうになった私、実は関西名門老舗の裏当主で、彼の成功は全部私のおかげだった!
ひつひつ
恋愛結婚生活
2026年04月23日
公開日
2.9万字
連載中
藤原椿は、結婚とは愛の結末だと思っていた――しかし、夫のタブレットで、彼と親友の会話を目にしたとき、その幻想は崩れ去る。
彼はこの結婚を「計算ミス」と定義し、彼女自身を「若さと顔以外、何の価値もない」と評価し、冷静に「早期撤退」の可能性を検討していた。
同日、彼女は自らの目で、妊娠中の秘書をそっと支えて料亭を出る夫の姿を目撃し、その表情には彼女に久しく見せなかった優しさがあった。
誕生日には、夫はニューヨーク出張だと称しながら送ってきた写真の背景は軽井沢の雪景色で、秘書と抱き合っているものだった。
心が完全に死んだ後、彼女は冷静な清算を決行する。
離婚届に署名し、婚約指輪を外し、京都の百年老舗の邸宅へ戻った。
やがて、事業の破綻に瀕した夫が、卑屈に「清風庵」の主のもとを訪れるも、扉を開ければそこに座すのは、端正に主座に座る椿自身だった。
その後、彼は破産して借金を背負い、庶民的な居酒屋のテレビで、彼女が輝く笑顔で特集される姿を目にする。
一方、彼女の傍らには、古き魂と現代的な鋭さを理解し真に評価する伴侶が立ち、温かい肩掛けをそっと羽織らせていた。