絶家の危機で、私の腹の子が百年家の唯一の救いとなった
ほしめぐり
恋愛現代恋愛
2026年04月28日
公開日
3.3万字
連載中
白石輝美の人生は、親友・藤堂沙織のアパートのゴミ箱から始まった。
妊娠中、沙織の前で子宮での出世を狙う哀れな存在として辱められ、子どもの父・九条瑛太からは計算高い脅迫者として扱われた。
彼女は京都の古い町屋に押し込まれ、処理待ちの“面倒”のように、古い家族の冷たい視線に晒される。腹の中の子は唯一の切り札であり、同時に全ての恥辱でもあった。
しかし、スイスのクリニックの秘密が入った封筒が届き、沙織が狂気じみて彼女を地面に押し倒す――その瞬間、輝美は痛む腹を抱え、血と涙の中で悟った。
「弱さこそ、私の最強の武器だ」と。
そして、彼女が奪おうとしているのは――かつて自分を塵のように扱った男と、彼の背後にそびえる百年の家族のすべてである。