元夫よ、浮気はどうぞご自由に──私はシュガーダディーと幸せを満喫中!
Lullaby
恋愛現代恋愛
2026年05月09日
公開日
8,504字
連載中
植田雪乃は、夫・植田悠斗のために、五年間、専業主婦として尽くしてきた。
――なのに。
手元に届いたのは、悠斗と若い女子学生が絡み合う、目を背けたくなるほど情熱的な写真だった。
植田家の面々は、まるで何事もなかったかのように平然としている。
「今さら釣り合わないって気づいた? おとなしく妻の座に収まっていること――それがお前の唯一の価値よ」
愛人の北島千恵子は、顔を近づけ、嘲笑った。
「おばさん、少しでも自覚があるなら、さっさと身を引いたほうがお互いのためじゃない?」
悠斗は、薄っぺらな笑みを浮かべて言った。
「雪乃、ただの気の迷いだ。君は優しいから、俺を許してくれるだろう?」
――雪乃の唇に、凍てつく笑みが浮かぶ。
そして、離婚協議書を叩きつけた。
あの瞬間、心の奥底で何かが砕け散った。夫への愛も、期待も、信頼も――すべて跡形もなく。
―――
それから数年。
雪乃は絵画界に鮮烈な復活を遂げ、国際美術展から引きも切らず招待される存在となった。
離婚後、常に彼女の傍らに寄り添う影――ビジネス界に君臨する謎めいた大物。その正体を知る者はいない。
―――
あの日、証拠を手に愛人の父親を訪ねた。責任を問い詰めるつもりだった――ただ、それだけのはずだった。
――あの美しい男に、ずっとつきまとわれるとは、夢にも思わなかった。
「雪乃、いつ離婚するつもりだ?」