全ネットにバッシングされた私に、京都の名門跡取りが金継ぎの花嫁になるよう求めた
魚丸
恋愛現代恋愛
2026年05月07日
公開日
3.9万字
連載中
合同茶会で、競合相手はわざと難解な茶道の秘伝問題を出し、何の背景もない早乙女葵を失態に陥れようとした。
葵は知らないと正直に答えたが、周囲の視線が注がれる中、最も集中した心で一碗の茶を点て、静かに言った。
「すべての所作の本意は、心を安らかにして客人に届けるためです。」
その一言で、彼女は“直心”の称賛を勝ち取った。
そして、悪意ある内通者が重要な茶碗を破損させ、誰もが葵の敗北を予想した瞬間、葵は驚きの提案をする。
ひびの入った茶碗を用い、雅人に“金継ぎ”修復を依頼するというのだ。
「金継ぎは、欠けたものと再生の美への讃歌です。」
最終的に、“金雲夜桜”の茶碗は最高格式の夜宴で光を放ち、最も厳格な茶道の泰斗すらも圧倒した。
疑われた者から仰がれる者へ──葵は実力だけでその存在を証明した。