財閥から追放される前に妊娠発覚──当主で冷徹な兄の子だった!
ぼちぼち
恋愛現代恋愛
2026年05月12日
公開日
3.2万字
連載中
早乙女茜の人生は、御子神家によって精密に刻まれた秤の上にあった。
養女として、彼女の最大の「反抗」は、血のつながらない兄、御子神清孝を愛してしまったことだった。
酔った勢いの夜、彼女は秘密を孕む。
当主に「始末しろ」と命じられた茶会、名門の九条家の令嬢の冷たい視線の前で、腹を抱えて病院へ運ばれる。
子供を守るため、友人に偽装恋人を演じさせ、清孝の「恥知らず」との叱責や監視に耐えた。
やがて、彼は骨董品の壺を砕き、彼女の行動範囲は寝室に限定すると告げる。
絶望だけが残ったかに見えた人生。しかし、京都の夜に関する調査報告と、彼女が失くした桜のヘアピンが清孝の前に置かれた時、運命は動き出す。
その後、東京の高級マンション最上階、彼は茜を腕に抱き、無数の灯火を見下ろす。
そして、御子神家代々の青い宝石がはめられた彼女の薬指に軽く口づけをし、誓いのようにささやいた。
「見ろ、これが君の家だ。お帰り、茜。」