植物状態の大物に嫁いだら、元カレが億万の資産を抱えて土下座して復縁を求めてきた
トマトジュース
恋愛現代恋愛
2026年05月26日
公開日
9,468字
連載中
五年前、お嬢様の松井芽衣はボディガードの千葉凛真に骨の髄まで尽くすほど愛していた。
彼女は、自分が十分に素直で利発に振る舞えば、いつか氷山も溶けると思っていた。
しかし彼の優しさはすべて、彼女をいじめた偽物の妹・松井明里に向けられていた。
五年後、凛真がこう言うのを聞いた。
「芽衣も、他の人間と変わらない」
彼女はついに心を諦め、植物状態の大物に嫁いだ。
人前では良き妻を演じ、夜になるとベッドの上の男に愚痴る。
「あなたは本当に大損よ!目を覚ましたら、あの人たちを打ち負かす私の姿が見られるのに」
しかし彼女は知らない。
植物状態の夫はずっと前に目を覚ましており、こっそりと正体を隠して彼女のそばにいたことなど。
さらに、あの高嶺の花だった千葉家の若き御曹司凛真が、ボディーガードという偽装の身分をかなぐり捨てた後に、自分がとっくに狂うほど彼女を愛していたことを思い知らされたのだ。
偽物の妹が邪魔をし、初恋が戻ってきて、正体が次々と明らかになる…
芽衣は冷ややかに笑う。
「男は私の金を稼ぐスピードに影響するだけよ!」
彼女が高い地位に上り詰めた時、ボディーガードだった元カレは犬のように彼女に振り返ってほしいと懇願する。
その夫は彼女を強く抱き寄せて言う。
「悪いが、彼女は今やお嬢様であり、さらに俺の奥さんだ」