結婚式当日、元カレの“追い妻火森川葵は、七年間、ある男の成長を待ち続けた
つきもと ひかる
恋愛現代恋愛
2026年05月20日
公開日
3.5万字
連載中
でも待っていたのは――
家族グループLINEで@されて、彼の幼なじみ“妹”・白洲美嘉のために伴娘を務めろと言われることだった。
しかも、その“妹”は血の繋がりすらないのに、婚礼を同じ日、同じホテルで計画していた。
婚礼前夜、匿名のメッセージが届く。
「今日、この日を一生忘れられないようにしてやる」
そして当日、並べられた披露宴の案内板を目にし、廊下では“前夫に絡む狂った女”扱いで周囲に囲まれる。
誰もが思った――
森川葵はもう三十近く、忍耐しか残されていない、と。
しかし――
新婚の夫、黒沢修平は、誰の目にも明らかな場面で、彼女を背後に置き、冷徹に告げる。
「俺の妻の視界から離れろ。二度言わせるな」
その瞬間、人々は知った。
葵が嫁いだあの冷ややかな気質の建築家は――
守るときは一切の妥協を許さないことを。葬場”は完全に失敗した》