血液型OとABの陰謀――離婚後、私は8年間すり替えられていた実の息子を取り戻した
ゆうなぎ うみ
恋愛現代恋愛
2026年05月20日
公開日
4.7万字
連載中
結婚十周年の記念日前、一週間前――
橘弥生は、偶然にも医学の鉄則を目の当たりにしてしまった。
「O型の両親から、AB型の子は絶対に生まれない」
でも、息子の優はAB型。
夫・佐久間亮はまったく気づかず、胸を張って答える。
「もちろん、うちの血だ、O型だよ」
冷たい科学データが、完璧な家庭の仮面をズタズタに引き裂いた。
そして、請求書に記された銀座クラブでの支出、見知らぬ香水の香り、
夫のスマホに残る「僕たちの息子も待っているよ」というメッセージ――
それらすべてが、彼女をさらに深い地獄へ引きずり込む。
追跡した結果、夫の秘書・白石麻衣には、優と同じ日に生まれた息子・駿がいた。
しかも駿の輪郭は彼女の弟とそっくりで、身体には目を覆いたくなるようなアザが……
親子鑑定で証明された真実――
八年間、大事に育ててきた息子は実の子ではなく、
本当の我が子は別の場所で虐待を受けていた。
十年間続いた残酷な嘘が、ついにその牙をむき出したのだ。
絶望の瓦礫の上で、母親は――
子のために、どこまでできるのか?